終身保険は不要!?料率改定で改悪された終身保険について

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保険料の値上がり

投資には億劫な日本人も、生命保険の加入率は高いです。

しかしライフプランナーに言われるがまま何となく加入していて実は非常に勿体ないのが、独身者の終身保険の加入です。

「将来は年金代わりとしても受け取れるように、終身+貯蓄のセットのプランで充実した保険にしましょう!」

という謳い文句で商品を展開しており、 顧客もそれに納得し終身保険に入る方が大半です。

2つのニーズを一度に満たせるので一見良い商品に見えますが、基本的に「保障」と「貯蓄」は切り分けて考えるべきです。

理由としては銀行預金と比べれば利率が良いものもありますが、その他の金融商品と比較すると貯蓄機能を備えた生命保険商品は実はコストパフォーマンスが悪いからです。

更に日銀により2016年1月にマイナス金利が導入されましたが、この制度導入により金融庁が2017年4月に標準利率を1%から0.25%への引き下げを行いました。

これにより、各生命保険会社の保険商品の予定利率の引き下げが起きました。

それに伴って、貯蓄性の高い保険商品の保険料値上げが相次いだのです。

今回主な対象となったのは、終身保険や個人年金保険など、定額の保険料を長期間払う貯蓄性の高い保険です。こうした保険は、保険料のうち、運用に回る比率が高いため、その分金利の影響を受けやすく、値上がりが大きくなっています(以下参照)。

2017年3月まで 2017年4月以降
日本生命 男性 1万5306円 1万5852円 ▲3.6% UP
女性 1万5288円 1万5840円 ▲3.6% UP
住友生命 男性 1万4130円 1万5996円 ▲13.2% UP
女性 1万4154円 1万5990円 ▲13.0% UP

※最新保険ランキング2017下半期参照。

また、マイナス金利による悪影響は、保険料の値上げだけに留まらず、終身タイプの保険商品における、払込満了時の解約返戻金や払戻率にも大きな影響を与えています(以下参照)。

保険料払込満了時の返戻金比較

(主な商品抜粋)

※保険金額500万円

30歳・男性、保険期間: 終身

保険料払込期間: 60歳払済

保険商品名 月払保険料 保険料

払込総額

払込満了時の

解約返戻金

(60歳)

返戻率
オリックス生命

終身保険ライズ

1万920円 393万1200円 435万5900円 110.8%
損保ジャパン日本興亜

ひまわり生命

Linkx 一生のお守り

1万2560円 452万1600円 491万6650円 108.7%
マニュライフ生命

こだわり終身保険v2

1万665円 383万9400円 378万5500円 98.5%
三井住友海上あいおい生命

&LIFE

積立利率変動型終身保険

(低解約返戻金型)

1万3040円 469万4400円 467万8000円 99.6%
メットライフ生命

つづけトク終身

1万4830円 533万8800円 457万円 85.6%

※最新保険ランキング2017下半期参照。

改めて、終身保険を利用する目的は、大きく2つあり、1つが「保障ニーズ」、もう1つが「貯蓄ニーズ」を満たすためにあります。教育資金や老後資金等のために、保険料払込満了後の解約返戻金を十分に活用できることが貯蓄ニーズとして重要となりますが、そのパフォーマンスは上表程度という状況なのです。

各保険会社も、保険料を払い終えた時に解約して100%を超えるかどうかを検討し、慎重に商品を選びましょう、と謳っていますが、良いものでも110%台である現実を改めて認識しましょう。

以上の、保険料の値上がり解約返戻率の低さ などから、従来の貯蓄型の終身保険商品の魅力が薄れてきており、生命保険だけに頼るのではなく、貯蓄は投資で補うという考え方が今後ますます熱を帯びてくるものと考えられます。

このような状況から最近では、為替リスクは考慮しても、海外の高金利を享受できる外貨建て商品の魅力が高まってきております。

 

 

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